集合について

当日の集合についてですが、益田運動公園に12時半に車での集合の方10名、その後13時に益田駅にJR利用の方7名の集合予定でした。先ず益田運動公園の集合では、当初、車利用の方2名が急遽JRを利用するという変更があり、8名の方が時間通りに集合しました。その後益田駅でも2名増えた9名が時間通りに集合しました。

集合に関しましては、急な交通手段の変更もありましたが時間通りスムーズに進みました。

高津川をバスで遡上について

益田駅にて集合を終えて、高津川を匹見までバスで遡上しました。その際、バス車中にてガイドによる解説をしていただきました。ガイド役は、高津川で川の水質保全や生態系改善の活動をなさっている田中さんにしていただきました。ガイドしていただいた内容としまして、高津川とその支流との関係、また水田地帯の水の利用状況。高津川の清流としての水質保全の取組について、天然のアユやハマグリに関する活動についてでした。

バスで高津川を登って行きますが、先ずトイレ休憩のためJR匹見駅に停車をしました。駅の向かい側には、高津川の恵みを取り扱っている物産販売所があり、参加者の皆さんは早くも品定めをし、みやげ物を求められていました。 ガイドの内容では、天然アユの数を増やすために行っている事の話が印象的でした。高津川は清流日本一に4度なっていて日本一のアユ所だとも言われているそうです。500万匹の天然アユの数を目指しているとのことで、そのためには38億匹の稚魚を放流しなければならないということです、凄い数字ですよね。その他、アユの天敵である鵜の鳥を川に入れないために白い糸のようなものを川の上に張り巡らせていたり、アユの禁猟の期間を大幅に増やしていたり、20年ほど前に外国から入ってきた冷水病という病害の対策を行ったり、等々の活動を行っているとのことですが、森や海との関係性の話もされていて、森・川・海の上手な循環が必要だと言っておられました。

匹見までの道のりではバスの中は終始和やかなムードで、時間の経過とともに質問の手も挙る様でした。予定通りの時間で問題なく過ごしました。高津川と関わる人の真剣で一生懸命な所を見受けられてとてもよかったと思います。

匹見渓谷とわさび田について

バスは匹見に入り匹見の渓谷をさらに上って行きました。ガイド役は今回のホスト役でもあります、アンダンテ21の吉田さんにバトンタッチされました。匹見市街に入り先ずこの日の宿である『憩いの家』で停車して、参加者の荷物を宿へと移動させました。再び出発したバスは渓谷を上り山の中へ、見学予定であるわさび田へと向かいました。移動のバスの中では吉田さんのユニークなガイドと車窓からの紅葉や絶景な渓谷に時より歓声があがるほどでした。

吉田さんのガイドは、高津川河口で取れるハマグリの話もされていました。ここ近年でハマグリの数は激減したということです。昔ながらの、棒の先にかぎの着いた道具で捕っているのですが、かぎの大きさの調節により、7.5センチ以下のハマグリは捕らないということでした。車中でハマグリの貝殻を廻し、手に取り見たのですが、貝殻の質感と色合いや手触りは、とても趣のあるものでした。このハマグリの貝殻でハマグリアートなども作っているとのことでした。

バスはわさび田に着き、わさび田の持ち主である齋藤さんが我々一同を快く迎えてくださいました。見学先のわさび田まで5~10分程度の山道を歩くのですが、参加者全員わさび田まで足を運びました。山はよく手入れがされていて、木々の紅葉と落ち葉との色彩がとても素晴らしいところでした。わさび田は川に石が敷き詰められていて、その石の間にわさびを植えていきます。上流からの適度な水量が良いそうです。わさびは温度と水量により良し悪しが左右されるということです。温度は木々を切ったり伸ばしたりと日差しを調節します。水量は石を積んだり除いたりして調節するそうです。石を並べたり、川の側面の石垣を積む作業も含め、全て齋藤さんお一人でされていて、大変な作業量であると思いました。

ひとえにわさびと言っても40種近くあるそうで、ここで扱っているものは日本在来の内の一種とのことでした。齋藤さんのお話に参加者の皆が聞き入っていて、多数の質問を投げかけていました。わさび田を後にしてこの日の宿へと向かうのですが、ここで予定の時間をオーバーしていたため、表匹見を散策する予定を翌日に変更し時間を調整しました。

宿泊先での、宿泊と懇親会について

バスはわさび田から匹見の渓谷を下り宿泊先である匹見の『憩いの家』へと到着しました。この日のバスでの移動はここまででした。 宿では、先に宿で下車されたガイド役の田中さんが宿泊の準備をしてくださっていました。玄関口で田中さんがアユを炭火で焼いてくださっていましたが、皆さん歓喜の声が上がっていました。

『憩いの家』は現在、古民家をそのまま宿として使用しているとのことで、立派な用材や囲炉裏もあり趣のある建物でした。ここで問題が一つ発生しました。バスの運転手さんの宿泊先を誰もが把握していないということでした。旅行会社と連絡を取り確認したところ、町の研修施設を利用することになっていて、ここで一件落着。その後、皆は歩いて5分のところのある温泉施設で疲れを癒し、宿に帰ると囲炉裏の卓上には、匹見の郷土料理がずらりと並べられていました。全員がスムーズに集まり、食卓を囲み、乾杯の声と共に懇親会は始まりました。食事が進み、自己紹介の時間となり、皆さん一通り話されました。皆さんの自己紹介の中には、匹見へ来られる良いチャンスでこの機を逃したら来れないかもしれない、と言う方もいました。大体の方が一度匹見に来て見たかったという様で、他には、わさび田を見学したかったという方もおられました。

料理も美味しく、お酒も進みとても賑やかな会でありました。この日海が荒れていたせいでハマグリが人数分捕れなかったということで、ハマグリ争奪のジャンケン大会まで始まる次第でした。夜分遅くまで語らい合う人もおられて、皆さん満喫されたのでは。特に問題なくこの日を終えることが出来ました。

2日目、匹見峡散策

あくる朝は、7時から近くの施設で朝食を取りました。皆さん集合の時間には顔が見られ全員で朝食をいただきました。その後、準備を済ませ、バスは出発しました。昨日の予定である裏匹見峡での散策を行いました。女性的な渓谷美を見せる渓谷沿いを散策しました。ここでは、昨日の疲れか、途中引き返す方もおられましたが、問題は無かったようです。

その後、表匹見峡へとバスは移動しました。この日、表匹見では地元のウォーキングのイベントが行われていて、皆さんで表匹見峡を歩きました。表匹見峡は男性的な渓谷ということであり大きなゴツゴツとした岩が目立ち迫力を感じました。この匹見峡では道の至るところに解説のための木製の立て札が設置されていて、事あるごとに説明が受け取れ、丁寧さと親切さを感じ得ることが出来てよかったです。ゴール地点には市がたっていて皆さん買い物を楽しんでいました。ここでシャトルバスに乗り、バスの乗車地へと向かいました。バスに乗り込み、バスは匹見から高津川を下り、益田駅へと向かいました。匹見峡の散策では、この日にずらした裏匹見の散策とシャトルバスの待ち時間等により、1時間程度の時間の遅れが生じました。

解散について

バスは最初の解散の場所である益田駅へと向かいました。益田では2名の方が下車されました。また、益田駅で昼食の弁当が皆さんに配られました。このお弁当がなかなか美味しかったです。その後、益田運動公園へと向かいました。ここでは7名の方が下車されました。そのバスは出雲へと向かい、8名の方が出雲で下車して、2日間にわたるエクスカーションを全員解散となりました。益田での解散の時間でも1時間の遅れとなり、出雲到着時間も1時間遅れとなりました。

その他、皆さんの無事な解散と終始和やかなムードが感じられよかったです。

振り返り

1日目の裏匹見峡の散策の予定を翌日変更したため2日目の予定時間が1時間遅れるということとなり、その結果ニューウェルシティーへの到着の時刻が1時間遅れとなりました。時間の管理をもう少し上手く行えれば良かったです。次に、バスでの移動が多く、車中でのガイドが殆どでしたが、車中のガイドでは全てを把握することが難しいように思いました。資料を用いてのおさらいの時間が設けられたらよいと感じました。匹見を一度訪れてみたいと集まられた参加者の皆さん、1日間という期間で、皆さん打ち解けあい、楽しいひと時を過ごされたことと思います。私も、高津川・匹見へは初めてだったのですが、再び訪れたいと思います。